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解雇規制を緩和したら正社員が増えた(イタリア)!日本はどうなる?

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イタリアでは解雇規制を緩和したら正社員が増えたというデータがでました。日本も近年は経営者に対して「足を引っ張る法律」が多いと話題になってきています。日本も解雇規制を緩和をすることで正社員は増えるのでしょうか?

「解雇規制を緩和したら正社員が増えた!」

派遣社員や契約社員といった非正規雇用ではなく、「正社員」を増やそうとしたとき、国の規制はどう定めたらよいのでしょうか。解雇規制を厳しくし、正社員を辞めさせないよう会社に求めた方がよいと主張する人もいるでしょう。

しかしその真逆の手を打って、正社員の数を見事に増やした国があります。…

「金銭解雇OK」で新規正規雇用が36%増加

8月11日付けイタリアのデジタル英字紙Italy24などによると、レンツィ首相によって進められた労働市場改革「jobs ACT」によって、企業は差別的な理由による解雇を除き、労働者の解雇問題を賠償金で解決できるようになったそうです。

日本では不当解雇とされないためには、「企業の維持存続が危うい」状態でなければなりませんし、非正規雇用を解雇し新規採用も抑制、配置転換などの経営努力をしたうえで、最終的に裁判所の判断にゆだねられます。…

このような規制緩和が起こると「社員のクビ切りと使い捨てが進み、失業率は上昇する」と考える人もいるかもしれません。しかし結果は逆で、実際には2015年上半期の新規正規雇用者数は前年同期比で36%も増加し、非正規雇用者数も減少傾向になっているそうです。

非正規雇用から正規雇用への切り替えを果たした労働者も、前年同期比で30%(約33万人)増加。雇用全体における正規雇用の割合は前年の33.6%から40%に伸びました。10の仕事に占める正規雇用の割合が、3つから4つになったというわけです。…

労働者の保護法制が強くない国は、人口に占める就業者数の比率である「就業率」がかえって高く、逆に規制が強いと、いちど職を失った人の失業期間が長期化しがちであるということは以前から指摘されていたことです。まさに日本で起こっている問題そのものであり、そろそろ考え方を転換すべきときなのかもしれません。

(掲載元:https://news.careerconnection.jp/?p=15826,http://www.italy24.ilsole24ore.com/art/business-and-economy/2015-08-10/italy-s-permanent-work-contracts-increase-by-36percento-the-first-half-172920.php?uuid=ACpjZif)

日本の解雇規制の問題

仕事じゃなくて派閥闘争のまねごとばかりな使えない人を辞めさせるのは本当に大変だった
解雇しやすくなればどんどん良い人材にめぐり合える率が高まる
企業側としてもありがたいよ

解雇しやすくなればどんどん良い人材にめぐり合える率が高まる

会社の業績が悪化しそうになるも解雇規制でクビに出来ない→新規採用の抑制&非正規の解雇→定年までどう逃げ切ろうかと自らの保身しか頭にない連中によって組織が硬直化しイノベーションが起きなくなる→さらに業績悪化(以下ループ)

このループは深刻

日本で解雇規制が問題になるのは派遣の中抜きが酷いからだろう。
労基違反の厳罰化と中抜き規制強化無しで解雇規制を撤廃すれば、間違いなく貧困化が加速する。

派遣の中抜きの問題

解雇規制を緩和に対する反応:賛成派

日本だと中高年を中心に解雇規制緩和に対する反対の声は大きいだろうなー。なぜならそうなったら自分が真っ先にクビになると思っている人がほとんどだろうから。営業なりマーケなりエンジニアなり、きちんと他人と差別化出来るスキルさえあればクビになっても次の仕事はすぐに見つかるだろうけど、今の中高年のサラリーマンでそんなことを考えて仕事をしている人はごく少数だろうし。

中高年を中心に解雇規制緩和に対する反対の声は大きいだろう

逆に若い人にとっては転職するのが結構普通なことなんだし、キャリアアップを見据えて仕事をしている人が多いだろうからチャンスが増える分賛成派の声が多いのでは。もちろん自分も若い世代の人間として解雇規制の緩和には賛成派

チャンスが増える

素晴らしい。これってイタリアの例を見ても分かるように解雇規制の緩和によって「企業→気軽にクビに出来るのでお試しに色んな人を雇える」「非正規→正社員になりやすくなる」「正社員→クビにならないよう自らの労働生産性を意識するようになる」という皆がハッピーになる仕組みなんじゃ。

企業が雇用しやすくなるのは明確。皆がハッピーになる仕組みでは?

日本でスカイリムやコールオブデューティーのような超大作が出てこないのも雇用制度が原因。
アメリカの場合、この手の巨大プロジェクトが立ち上がると、すごい勢いで大量の人を集めて、開発、プロジェクト終わったらメンバー解散、メンバーは経験値積んだうえで、履歴書のキャリアの一行として追加した上で、他の会社のプロジェクトに参画する。キャリア積んだうえでの転職は次の雇用時に高く評価される。つまり職を転々をする事はマイナスではなく、プラスなわけだ。

多くの経験を積むことでより魅力的な人材にもなりうる

解雇規制を緩和に対する反応:反対派

日本でやった場合、確実に実質全正社員の非正規化という結果に終わる。
派遣法の改正だってそうだった…派遣は同業務の正社員より給与がかなり高くしなければならない欧州と違って日本では正社員以下。

正社員の非正規化が増える。欧州は派遣社員の給与が高い点も違う。

最近限定正社員なんてものができたけど、実質パート社員じゃないのって感じがしてきてる
水は低きに流れるというけれど、日本の場合積極的に排水しようとでもいうような流れ

サビ残への取り締まりが欧州と日本で全然違うしおまけに向こうは非正規を雇うコストが正規よりはるかにかかるみたいだから日本と前提条件がまるで違うんだよなぁ。解雇規制緩和したらガラパゴスジャパンでは逆に非正規が増える結果になってまた外人に驚かれることになると思うな。

非正規を雇うコストが欧州と違うので参考にできない

今の新自由主義ブラック企業が蔓延してるのも欧米の猿真似をやって日本らしさを潰したからだ
雇用規制なんか緩和されたら経団連曰く日本人は賃金が高いから代わりに賃金が低い大量の外国人移民に雇用を奪われるわ
今のヨーロッパがそうであるようにね、欧州のケースは原住民の白人が賃金が低い外国人移民に仕事を奪われてるからね

(掲載元:http://nnt-sokuhou.com/archives/45323030.html)

解雇規制を緩和に対する反応:まとめ

反対派の意見は欧州と日本の派遣社員の待遇の違いから心配をする声が多かったように思う。しかし賛成派も多く、日本で解雇規制を緩和するためにはまず派遣社員の待遇から見直していく必要があるのかもしれない。

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