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SEALDsはなぜTシャツにソニック・ユースのジャケットを選んだのか

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(参考:SEALDSs)

SEALDsのTシャツのデザインがとても格好良いです。

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(参考元:http://www.amazon.co.jp/)

そしてロック・ファンならこれがソニック・ユース(※1)というバンドのアルバム「Goo(※2)」を元にしたデザインであることがすぐにわかります。

Taylor Swift Sonic Youth
(photo:https://www.pinterest.com/pin/5981411982609546/)
最近だとTaylor SwiftさんのTシャツなど「Goo」のジャケットデザインは数多くのパロディが作成されています。

オリンピックのエンブレム盗作疑惑に日本中が興味を示している時期に、なぜこういったパクリと言われそうなデザインのものを採用したのか

SEALDsはその規模を日に日に拡大しています。そしてニュースやネットを見ているとSEALDsに対して否定的な意見が目立つように思います。

私にはSEALDsに対して賛成か反対かの明確な考えはありません。理由は良いところと、もっとこうした方が良いのでは?という願望があるからでもあります。

デモは無い方が良いですが、デモがある国(デモができる国)というのは表現が許されているということなので良い国の状態であるとも言えるのではないでしょうか。反対の声をあげることやデモをすることを許さない国になった方がよっぽど恐ろしいです。

だから国の政策に対して「反対」だから声をあげることを悪く思っていないし、「対案を出せ!」という近年流行っている返答にも「?」と思っています。

デモをする理由が「なんだか怖いから」ではいけないのでしょうか?

不安があるからデモをするのであって、それに対して「対案を出せ!」と答えるのではなく、また学生の発言や行動に対して揚げ足を取るのでもなく、その不安を取り除くように(わかりやすく丁寧に親身に)説明をすることが大切なことのように思います。

SEALDsは今海外のロイター通信などでもその活動が報じられるなど注目が集まっています。彼らのプラカードの多くは英語で「WAR IS OVER」や「GIVE PEACE A CHANCE」といったジョン・レノンの言葉が綴られているのですが、海外メディアには「戦争反対」という日本語よりは主張が伝わりやすいのかもしれません(日本人の素人のラップのリズム感は少し恥ずかしいような・・)。

SEALDsにはそれまでの学生団体と違い、3.11以降の日本のデモに多く見られる「スタイリッシュで格好良いデザイン」を採用する特徴があると思います。
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(参考:SEALDSs/戦争法案に反対する国会前緊急講義行動0830)

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(参考:NO WAR 30日決戦)

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(参考:SSD / KIDS WILL HAVE THEIR SAY )

これによって自分たちのデモを「スタイリッシュで格好良いもの」というイメージや音楽とリンクさせることに成功したのも、ここまで勢いを加速させれている要因の1つのような気がします。イメージ戦略に成功した例としてナポレオンがいます(写真の無かった時代に自身の「権威ある姿」の絵画を発表することでメディア戦略をしたとも言われています)。彼らの少なくともこうしたデザインを通じた伝える努力は評価できると思います。

私はソニック・ユースをオマージュしたデザインは良いと考えています。

今回のTシャツの元になったアルバムに収録されている曲ではありませんが、ソニック・ユースは代表曲「Teen Age Riot」の中でこう歌っています。

“ティーンエイジの反抗を止めさせることなんてできないんだ”

今のSEALDsメンバーの気持ちと重なる部分があるのではないでしょうか。

※1 1981年に結成された、ニューヨーク出身のバンド。1980年代以降におけるアメリカのインディーシーンにおいて、ノイズパンクの雄として君臨。後のグランジ、オルタナティヴ・ロックムーヴメントへ大きな影響を与え、自身らも満を持してメジャーへと移行。メジャーとインディーを行き来しつつ、活動を続けている。「Youth Against Fascism(独裁主義抵抗青年同盟)」という曲もある。

※2 「Goo」はメジャーレーベルであるゲフィン・レコードに移籍後最初に発表された作品。「Goo」のジャケットはレイモンド・ペティボン(BLACK FLAGのグレッグ・ギンの実弟であり、BFのロゴの作者でもある)によるもので、殺人鬼ブレンディとマイラ・・ヒンドレーによる「ムーアズ事件」がモデルになっているとされている(イラストの元になっているのはマイラ・ヒンドレーの妹モリーン・ヒンドレーとその夫デヴィッド・スミスの写真である)。マイラ・ヒンドレーについてはジェイミー・リードによるセックス・ピストルズのデザインで目にすることが多いのではと思う。

最終更新:2015年8月29日
ソニック・ユースの説明、SSDのジャケットなどを追加

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“SEALDsはなぜTシャツにソニック・ユースのジャケットを選んだのか” への27件のフィードバック

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  5. ピンバック: アディダス キャップ
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