(photo:TAB ヤン・チヒョルト展)
私個人としては佐野氏の五輪エンブレムが盗作かどうかについてはもはや興味が無くなってしまっているのですが・・。しかし今回の件においてもネット・ユーザー(調査班)の仕事の早さに敬意を払わずにはいられません。
オリンピックのエンブレムのデザイン原案が公開
オリンピックのエンブレムの盗作疑惑に対して、オリンピック委員会から異例のデザイン原案が公開されたことで疑惑は晴れたかに思われましたが・・
佐野氏の原案に対する盗作疑惑が浮上
(画像左:20世紀モダン・タイポグラフィの巨人ヤン・チヒョルト展より)
このヤン・チヒョルト展に対しては佐野氏もツイッター(現在は退会済み)で「菊池敦己展で買えるマッチ。かわいい。G8の展覧会、いくべしいくべし。いまのgggのヤンチヒョルトもやばい。 」と発言しており、このデザインは知らなかったわけでは無さそうですが・・。このデザインを採用し、現在のものへブラッシュ・アップしたもの=ベルギーのデザイナーのデザインに似てしまったのかもしれません。今回の一件で「商標登録」にも注目が集まったように思いますが、今回改めて注目したのはネット・ユーザー(調査班)が凄いということです。
ネット・ユーザー(調査班)がスゴ過ぎる
実際に盗作が認められたサントリーのトートバッグのデザインや今回のヤン・チヒョルト展のデザインの発見に対して、彼らの情報収集力の高さの方に感動をした人も多いのではないでしょうか?(一体どこから素材を見つけてくるのか・・その功績に金メダルをあげたい位です。)
今回に限らず、毎回のように思うのですが、元ネタを見つけてくる人たち(調査班)をもっと高く評価しても良いように思います。
盗作かどうかを調べるエキスパートの需要
デザイナーは盗作の意思の有無に限らず、作品が似てしまうことを避けられないように思います。デザイナーが世界中のデザインを調べなくてはならないのでしょうか?
もちろんデザイナーが盗作の意思がないことが前提の話ですが、デザインが相応しいものか(盗作の可能性はないか)を最終的に決めるのは例えば今回の場合だと「オリンピック委員会」や「審査員」の仕事のように思います。五輪エンブレムも、彼らのような優秀な調査班に調査を依頼していれば・・ここまでの炎上を防ぐことが出来たかもしれません。
優秀な調査員の皆さん、いつも感動をありがとう。
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