sealds奥田殺害予告

SEALDs奥田氏への殺人予告を安保賛成派による犯行と盲目的に信じている人たち

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SEALDs奥田氏とその家族の殺害予告があったというニュースをご覧になった方も多いだろう。


この件については「自演」や「酒を飲んで解決しろ」といった話も多く出ている。

SEALDs奥田氏への殺害予告。犯人自演の可能性

まず自演の可能性は0に近いほど極めて低いと考えられる。自演が発覚した場合を考えれば理解できるのではないだろうか、こんなことをする必要は本人や家族には全くない。

安保賛成の人物による犯行と考えるのが普通であるが。しかしこの殺人予告を安保賛成派によるものと盲目的に信じている人たちはとても危険だ。安保反対派による犯行の可能性も疑う視野を持つことが大切である(もちろん犯人が逮捕された際には「気に食わなかった」と賛成派を装うだろう)。

(同じように反対派のデモに紛れている「ネトウヨのネタ」になりそうな人物や写真がどこから発生しているのか調べもせずに信じてしまう安保賛成派の人も危険だ)。

SEALDs=安保反対派であるが、安保反対派=SEALDsではない

安保反対派の行動が全てSEALDsの行動に結びつけられて語られることが多いが、何も安保反対派はSEALDsだけではない。SEALDsは資金源など明確にしていく必要はある(様々な団体との関連は知らなかったでは済まされないこともあるが、本当に知らずに利用されている場合もあるだろう ※1)が、警察との乱闘など暴力による抵抗をSEALDsは掲げてはいない。別の反対派による犯行もSEALDsが元凶のように叩かれているように感じる。もちろんSEALDs内の人間が別の反対派へ移行している例もあるだろう。

※1 こうした若者が利用されてしまう例は薬害エイズ問題などで過去にある

SEALDsという組織に明確な思想の統一はない

例えるならSEALDsは「物事を平等に決めよう」と叫んでいる。そしてそれに多くの人が賛同している状態で、具体的にその「平等が何か」については組織として具体的な考えを持っていないように感じる(具体的な考えを持たないからこそ規模が大きくなったともいえる)。

「酒を飲もう」と語ったのは奥田氏ではないし、それはSEALDsとしての組織的な考えや具体的な案とは考えられない。
この発言は福岡の大学生・後藤氏がSEALDs主催の国会前集会でマイクをとったもので正確には「アジアの玄関口に住む僕が、韓国人や中国人と話して、遊んで、酒を飲み交わし、もっともっと仲良くなってやります。僕自身が抑止力になってやります」

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「言論の自由」を脅かす行為が平然と許される国への不安

殺害予告によって「被害者カード」を反対派が持つことができることのメリットを考えると賛成派による犯行の可能性も捨てれない。

殺人予告のあった奥田氏やその父親に向かって「ネトウヨによる誹謗中傷」も多く見られた。それを利用した反対派(曖昧な反対派予備軍の若者を含む)は被害者カードを持って「安保賛成派」に対して怒りの声を上げ支持を拡大することができるようになると考えられなくもない。以前も書いたがネトウヨは保守の味方ではない場合が多い

安倍首相のポスターに落書きをした人物も同様に、安保賛成派の人物の可能性もないわけではない。もちろんその行為が許されてはならないし、同様に今回の殺害予告も許されるものではない。

「反対」と叫ぶのは良いが、「安倍殺す」と叫ぶような行為へは今後対策がいるのではなかろうか。

「反政府の人間を政府や警察が守ること」の矛盾を指摘する声もあったが、それこそが懐が広い日本の良さの1つではなかろうか。言論の自由への責任は言論のよって裁かれるべきであり、奥田氏の家族に万が一の被害がないことを願う。

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