バンドの歴史
Cock Sparrer(コックスパーラー)は、英ロンドンのイーストエンドで1972年に結成されたパンクロック・バンドです。
彼らは商業的な成功をしませんでしたが、彼らは後のストリートパンクのバンドにとても影響を与えているバンドの1つであり、1970年代後半のパンクシーンとりわけOiパンクの貢献者として多くのパンクバンドから愛されています。日本でも人気の代表曲「England Belongs to Me」を筆頭に今でも彼らの曲をカバーするバンドは多く、その影響の強さや人気が伺えます。
彼らの音楽スタイルは当初パブロックやグラムロック、1960年代のSMALL FACESやTHE WHOに影響を受けたものでこちらはDECCAの編集盤で聴くことができると思います。
シンプルでキャッチーなロックンロール寄りのサウンドに、労働者階級の人々の日常生活を話題にした歌詞を合唱(シンガロングスタイル)するのが彼らの特徴的な音楽スタイルで、個人的にはボーカルが他のパンクバンドと違ってあまり声色を変えていないであろうクリーンな声で歌っているところが好きです。彼らのバンド名の元の言葉はCock Sparrow(雄のスズメバチ、喧嘩好きの男)で、Cock Sparrerというのは下町なまりの言葉のようです。
Cock Sparrerのメンバーは11歳の頃からお互いを知っている遊び仲間でもあったColin McFaull(Vo),Mick Beaufoy(Gu),Steve”Burge”Burgess(Ba)とSteve Bruce(Dr)に加えて、リズムギターが結成後にBurgessの従兄弟のGarrie Lammin(Gu)、その後にChris Skepis(Gu)、現在はDaryl Smith(gu)が担当しています。
バンドを知ったマルコム・マクラーレンは当時、セックス・ピストルズと一緒にCock Sparrerを売り出そうと考えていたようですが、マクラーレンが彼らにビールを奢ることを拒否したので取引は成立しませんでした(他にも彼らの髪をマクラーレンが望んだスタイルに切るように要望したそうです)。
1977年、パンクムーブメントが起きる中、バンドはデッカ·レコードと契約します(パンクムーブメントに乗ってセールスを期待されていたようです)。
1977年にシングル「Runnin’ Riot」、 Rolling Stonesのカバー「We Love You」をリリースしますがどちらもセールスは好ましくなく、バンドは1978年に契約を解除させられてしまいます。
彼らはアルバムをレコーディングしましたがスペインでのリリースのみで、イギリスでの公式は1987年にRazor Recordsによってリリースされました。1978年にはギターのLamminもグループを離れてしまいます。
しかし1981年、Cock Sparrerの曲は、いくつかのOiのコンピレーションに収録されることによって再び注目されることになります。
そしてギターリストにChris Skepisを迎え、シングル「England Belongs to Me」をリリースします。
その後1983年には「Where Are They Now」、「I Got Your Number」、「Riot Squad」を収録したアルバム「Shock Troop」をリリース、ここでギターのBeaufoyが脱退してしましますが代わりにShug O’Neillをギターに迎えアルバム「Running Riot in ’84」を製作します。そしてバンドは再び活動停止、この時期のライブはアルバムとして後日発売されています。
90年代に入ってバンドは(Daryl SmithがShug O’Neillの代わりに参加)1992年にはいくつかの再結成ライブを行い、1994年に彼らは、新しいアルバム「Guilty as Charged」、1997年には「Two Monkeys」をリリースしました。以降はパンクフェスを中心にライブ出演を続けており、2007年にはアルバム「Here We Stand」をリリースするなど現在でも活動する現役のパンクバンドです。
個人的には「Take ‘Em All」、「We’re Coming Back」や「Because You’re Young」など好きな曲が多いです。彼らの作品は良い曲が多いので是非聴いてみてください。
Discography
Albums
title / rebel (Date of Release)
・Cock Sparrer/Decca [Spain](1978)
・Shock Troops/Razor(1983)
・Running Riot in ’84/Syndicate(1984)
・Guilty as Charged/Bitzcore(1994)
・Two Monkeys/Bitzcore(1997)
・Here We Stand/Captain Oi!(2007)
10″ EP
・Run Away EP, 1995, Bitzcore
Live albums
・Live and Loud, 1987, Link
・Live: Runnin’ Riot Across the USA, 2000
・Back Home, 2003, Captain Oi!
・Back in San Francisco – Live 2009, 2010, Pirates Press
Compilations
・Rarities, 1995, Captain Oi!
・Rumours Carry More Weight Than Fact (The Best Of Cock Sparrer), 1996, Step-1
・England Belongs To Me, 1997, Harry May
・Bloody Minded, 1999, Dr. Strange/Bitzcore
・The Best of Cock Sparrer, 2004, Recall 2 cd
・The Decca Years, 2006, Captain Oi!
・40 Years, 2012, Captain Oi!
7″ Singles
・”Running Riot” b/w “Sister Suzie”, 1977, Decca
・”We Love You” b/w “Chip on my Shoulder”, 1977, Decca
・”England Belongs to Me” b/w “Argy Bargy”, 1982, Carerre
・”Run Away”, 1995, Bitzcore
・”Too Late” b/w “Because You’re Young”, 2007, Captain Oi!
・”Did You Have A Nice Life Without Me?” b/w “So Many Things”, 2008, Dirty Punk (French Import)
・”True To Yourself” b/w “Chip On My Shoulder (Live)”, 2008, TKO Records
・”Spirit of ’76” [one-sided flexidisc], 2008, Pirates Press Records
・”England Belongs to Me” 30th Anniversary Split w/ Rancid, 2012 Pirates Press Records
参考元:
Cock Sparrer official websaite
Cock Sparrer/wikipedia
僕自身、好きなバンドの(日本語の)情報を探しても見つからないということはよくあります。今回、初めて日本訳&編集に挑戦したのもあり拙い訳で恐縮です・・彼らの情報を探している誰かのお役に立てればと思います(同じように日本語訳をしていただけるという方を募集しています)。※間違えている箇所は修正していきますのでご連絡ください。