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アンバーアラート|児童誘拐(行方不明)事件発生の緊急速報システム

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アンバーアラートとは?

アンバーアラートは誘拐事件及び行方不明事件が発生した際にテレビやラジオ、携帯端末、道路上に設置された電光掲示板などの多種多様のメディアを使い、地域住人に知らせるシステムで、アメリカやカナダで導入されているシステムです。

2002年からアンバーアラートの導入(全米97%の携帯電話に導入)を始めて770名の誘拐された子供を救出しているそう。

Amber_Alert(photo:ja.wikipedia.org)

モバイル向けのアンバーアラートは2005年導入だが、今年になって大きな変更が加えられたという。従来はオプトインで、情報を受信したい人が自発的に申し込まなければならなかったが、いまはオプトアウトに変更され、受信したくない人が機能をオフにしない限り必ず受信するようになった。また、テキストメッセージによる配信ではなく特定の周波数で同報し、いわゆるマナーモードになっていても音が出るようになっている。(参考元:http://wired.jp/)

オプトイン時代にはアラートが届く先は80万人にも満たなかったが、今では3億台以上ある全米の携帯電話の97パーセントに届けることができるという。当然のごとく、初めて受信した人は戸惑い、ツイッターなどに多くの書き込みがなされたようだ。ちなみに隣接するオレゴン州やネバダ州、北のワシントン州などでもカリフォルニア州の事件のアンバーアラートが発出された。
誘拐に関するアンバーアラートに加えて、ハリケーンなどの気象条件、国家的な危機の発生を伝えるシステムはWEA(Wireless Emergency Alerts)と呼ばれ、政府機関から国民に宛てて情報が通知される。このほかにもスマートフォン用のアプリで、ping4alerts!を導入している地方政府もあるそうだ。こちらも核施設の事故、アンバーアラート、自然災害などの情報を提供する。(参考元:http://wired.jp/)

アンバーアラートが導入のきっけけになった事件
1996年にテキサス州でAmber Hagermanという少女誘拐事件が発生しました。地元の警察は犯人や連れ去られた少女の特徴を把握できていましたが、9歳の少女は殺害されてしまいました。住民にそれを早く広く伝える手段があれば住民の通報により保護することができたのではないか?と悔やむ声からシステムの導入が始まったようです。
アンバーアラートのアンバーは少女の名前「Amber」でもあり、「America’s Missing: Broadcasting Emergency Response”」の意味も付けられています。

アメリカの問題
アンバートアラート導入国のアメリカは行方不明が年間80万人という数字がありました。その中の13万件程度が事件性がある可能性があるものの、残りは離婚の親権問題等による可能性か高いこともわかりました。
それでも13万人って・・。

致誘拐事件だった場合、生存率は発生後24時間以内で70%、48時間以内で50%、72時間以内で30%、
殺害や強姦が目的だった場合は、ターゲットの生存率は、1時間半以内で75%、2時間以内で53%、3時間以内で44%とアメリカはでは言われている

さらに付け加えると日本の誘拐事件は個人によるものが多いが、欧米では誘拐は組織的な犯行が多いそうで、生存率も8時間で0%近いという情報も・・。

アンバーアラートの運営や管理

アンバーアラートは各州や自治体が管理していますが、その運用や規則は管理主体によって異なります。
現在日本では緊急速報や自治体のLINE@などで災害情報のアラートはありますが、誘拐情報などはツイッターやFacebookでの拡散によるものが主で、テレビやラジオ、携帯端末等が一体となったシステムはまだ存在していない。

IMG_1522(photo:739blog.blogspot.com)

アンバーアラートの必要性

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※日本の児童行方不明などを調べましたがその数は4,000人とも言われているようです。しかしこれは多くの理由が考えられ(外国人の親と出国した可能性)など、事件性のある人数の把握は難しいようです。また調べてみると日本は誘拐事件は発生率が低く、検挙率が高いことがわかりました。しかし日々Facebookで流れてくる行方不明児童の情報、情報提供希望者の悲痛な声に対して何か良い方法はないのかと、考えることがあります。

日本でもアンバーアラートを導入するなら賛成だけど、難しいのかなあ。

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