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オーガニック野菜は栄養学的優位性が認められていない

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Face bookやニュースサイトで毎日のように流れてくる「危険な食材」や「発ガン性物質」といった言葉、そしてそんな記事の後に当然のように貼られている「オーガニック野菜の通販はこちら」という誘導のリンクに辟易しています。

僕らは無意識に受動的情報の収集を行い、時には真実と異なる認識をしていることがあります。

オーガニック野菜は本当に身体に良いのか?真実は如何にーー。

オーガニック野菜への新しい認識

オーガニック野菜は有機野菜とも呼ばれるもので、世間一般の認識は「身体に良い天然の野菜」ではないかと思います。認識とは即ち「知識とほぼ同じ意味。知識が主として知りえた成果を指すのに対して、認識は知る作用および成果の両者を指すことが多い。(参考元:広辞苑)」であり、認識は正しい情報を元に形成されているとは限りません。

ここに掲載する情報がすべて正しいと保証はできませんが、情報を元に新しい認識を持つきっかけになれば幸いです。

オーガニック野菜は無農薬ではない

「オーガニック」として表示(販売)ができるのは、日本のJAS法によって登録認定機関の検査・認証を受け、有機JASマークを付けることが認定(「有機JAS認定」)されたものに限られています。

有機JAS認定ではオーガニック野菜は「化学肥料や化学農薬を避け、収穫の3年以上前から堆肥(たいひ)を使って作った畑で栽培した野菜」であり「31種類の許可された農薬を指定の範囲内で使用したもの」とされています。

混合されがちなものに「特別栽培農産物」と呼ばれるものがありますが、こちらは禁止された農薬や化学合成肥料を使用しておらず、農薬や化学合成肥料の使用回数がその地域の慣行の半分以下のものですのでオーガニック野菜ではありません。

余談:調べてみて意外だったのは日本の農薬使用量が2010年のOECD(経済協力開発機構)のデータによると世界第2位(1位は韓国、3位は中国)ということ。アメリカと比べると約16.5倍の農薬を使用しているそうです(※ 農薬の定義は調べる必要がありそうですけど)。

オーガニック野菜は安全とは限らない

野菜には硝酸性窒素が含まれており、大量に摂取することで体内で発がん性物質を生成するといわれています。EUやWHO(世界保健機関)は、野菜における含有量の基準を設けていますが、日本にはこの基準がありません。

人間を含む動物が硝酸態窒素を大量に摂取すると、体内で腸内細菌により亜硝酸態窒素に還元され、これが体内に吸収されて血液中のヘモグロビンを酸化してメトヘモグロビンを生成してメトヘモグロビン血症などの酸素欠乏症を引き起こす可能性がある上、2級アミンと結合して発ガン性物質のニトロソアミンを生じる問題が指摘されている。(参考元:硝酸性窒素/wikipedia)

また野菜は「生体防御たんぱく質(感染特異的たんぱく質) 」 という人が摂取するとアレルギーを起こす可能性がある成分を生成します。

近畿大学の研究ではリンゴを使い無農薬・減農薬・一般栽培の3パターンで育てたものを比較したところ、感染特異的たんぱく質は無農薬りんごに最も多く含まれた結果が得られたという情報がありました。野菜は病気や害虫の被害を防ぐために「生体防御たんぱく質」を(殺菌剤のようなものとして)生成するので、無農薬の場合、その量が増えてしまうというものです。

オーガニック野菜は栄養面で優れているわけではない

2009年にイギリスでは英国食品基準庁(FSA)が、オーガニック食品について栄養学的優位性は認められず、健康影響についてもとくに良い影響があるとは言えないという科学的根拠を吟味したレビューを発表しました。現在イギリスでは「オーガニック食品は栄養面で優れている」という食品表示は禁止になっています。

またスタンフォード大学研究チームの報告書によれば、有機栽培された作物は栄養化が高いということを示す証拠を見つけることはできなかったようです。有機栽培されたトマトについて過去10年間で行われた研究では、「有機トマトは農薬や化学肥料を使って栽培されたトマトと比べ、抗酸化成分が特に多く含まれている」ことは発見されたが、有機栽培された農作物が特に健康に良いという事例は、トマトの研究以外にはなかったとのこと。

野菜に含まれる栄養価は、収穫時の作物の熟し具合や天候、遺伝子構造などの要因に左右されるということです(例えば、農薬を使用して育てられた熟した桃は、オーガニック栽培された熟す前の桃よりもはるかに多くのビタミン類を含んでいる)。

参照元:Why Organic Food May Not Be Healthier For You

オーガニック野菜が美味しいとは言えない

味覚は非常に曖昧なもので視覚や嗅覚に影響されやすいことが最近の研究でわかってきています。かき氷のシロップは香料が違うだけで実は全て同じ味と言われてもピンとはきません。また味覚は体調にも左右されてしまいます。

前述の通り、野菜は収穫時の作物の熟し具合や天候、遺伝子構造などの要因によって様々な個体が存在するので、「オーガニック野菜は美味しい」というプラシーボ効果(思い込み)が味覚に強い影響を与えている可能性はとても高いのではないでしょうか。多くのブランドがそうであるようにオーガニック野菜もまた価格が高いことによって「美味しい」という思い込みが強くなっているとも考えられます。

オーガニック野菜とブランド化

栽培効率が悪いオーガニック野菜を販売していくためにはブランド化は必須のように思います。そして高級だけど安心なブランドとして販売を展開していくために手っ取り早い方法が「危険を煽っていくこと」なのではないでしょうか。

オーガニック野菜を選ぶのは自由

日本の野菜はオーガニック野菜に限らず美味しいものが多いと思います。

健康への意識が高いのはとても素晴らしいことだと思いますが、少し過剰に「健康」や「長寿」に縛られてしまっていないでしょうか?

忘れては欲しくないのは日本は世界トップクラス(男性3位、女性1位)の長寿国ということ、そして日本の食はそれに大きく貢献していることです。健康や安全への恐怖からオーガニック野菜を選ぶ前に世界に誇るべき長寿国の「現在の日本の食」をもっと目を向け、誇りに思っても良いのではないでしょうか?

オーガニック野菜を選ぶのは自由ですが、ここに挙げた理由で選ぶことはおすすめしません。

とっておきの情報ですがこちらでは「本当に身体に良い野菜の通販」ができます。

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